今日も中国で行われた盛和塾のお話しをします。
経営体験発表者の中に台湾の経営者が1人いました。
彼のお話を紹介します。
名前は厳心鏞さんといいます。
昨年の4月より台湾で日本のうどん店を展開しています。
4ヵ店104名の従業員がいます。
厳さんの創業理念は「家の貧しい若者を助け、事業を発展させ、物質的に豊かな生活を送れるようにすると同時に、若者が心を高め親孝行をし、次世代のより多くの若者に愛を伝えること」です。
彼は色々な仕事の経験の中で、ある尊敬する人に出会いました。
その人から「創業こそ青年にとって最大の助けになる」と聞かされます。
またその人から贈られた稲盛さんの本「生き方」を読み、その後の自分の生き方を決めました。
そして日本式うどん店事業を始める時、将来の創業条件にあう若者を4名選らび雇いました。
彼らはいずれも家庭が貧しいか、片親に育てられていて、また極めて親孝行でした。
親孝行と貧困は最も重要な選択条件だったそうです。
親孝行であれば同僚やお客様にもきっと良くしてくれ、また貧しかったからこそ、他人の恩に対して感謝の気持ちが深くなると言います。
厳さんの事業は順調に発展して、現在売上高1億2800万台湾ドル(約4億3000万円)、経常利益率20.5%です。
店のモットーがあります。
「敬事如神(敬うこと神の如く)」
これはうどんを作る時、1碗1碗神聖な気持ちを込めて作る。
「待客如親(客に相対すること親に対する如く)」
お客様に対しては親孝行するように対応してほしい。
厳さんは自分の生き方を、うどん店を通しての「若者の創業」に置いています。
大変共感できます。