昨夜、勉強会があり、そこでお話ししたことです。
以前にも紹介したことがあります「小善は大悪に似たり。大善は非情に似たり。」
優しいだけの「小善」は、結果その人をダメにします。
「非情」と思われても、愛情を持って厳しく接すれば、その人は大きく育つという仏教の言葉です。
今は優しさや、癒しだけが好しとされて、厳しいこと辛いことは避ける風潮があります。
人は誰でも優しいことを欲しがり、優しい人に集まり、癒しを求めます。
でもそれだけでは人の成長はありません。
少し辛くても「頑張る」ことも必要です。
それを子供に教えなければ、大人になった時、かわいそうな状態になって仕舞います。
今朝の新聞の広告欄に「努力する人間になってはいけない」という本が紹介されていました。
確かに精神的に追いつめられた状態の一部の人には、それ以上強いることをしてはいけません。
しかしそれを万人に適用することは大いに疑問です。
一方、別の考え方をしてみます。
この世の中が厳しいことや辛いことを避け、優しさや癒しばかりを求めている人が多くなった時。
その時は少し頑張れる人はその結果、大きなモノを得ること環境になったと言えます。
ただ全体的に見れば日本の国力が低くなっていく可能性も高いです。
10年後20年後が心配です。