昨夜勉強会がありました。
毎月開いている「身丈会」です。
今回も稲盛和夫さんの「心を高める経営を伸ばす」という本を題材にして勉強しました。
今日はその中でも「公明正大に利益を追求する」を紹介します。
稲盛さんは本の中で、「経営者は自分の企業、集団のために、利益を追求しなければなりません。
これは決して恥ずべき事ではありません。
堂々と商いをし、得た利益は正当なものです。
しかし利益を追求するあまり、人の道として恥ずべき手段を持って経営を行ってはなりません。」
これは至極当たり前の事です。
ただ、利益を追求すると言う事を曲解して理解している人がいます。
「利他」と「利己」。
自分の会社の利益ばかりを追求する事は「利己」ではないかと言うのです。
「利他」を考えれば自社の利益はほどほどの利益でいいのではないかと。
この考えはいいように思えます。
でも間違えています。
稲盛さんも次のように書いています。
「アスファルト道路の割れ目から顔を出す名も知らない雑草達はもがき合いながら必死に生きようとしています。
それぞれの草が他の草より少しでも多くの太陽を受け、もっと大きくなろうとして精一杯葉を広げ、茎を伸ばすことを競っています。
相手を負かすために一生懸命生きているのではありません。
自分が生きていく事に一生懸命になるように、自然は元々出来ているのです。
必死に生きていない植物など、絶対にありません。
私達もただ単に成功するためだけに、一生懸命働かなければならないのではありません。
生きていくためにも、『誰にも負けない努力』で働く、それが自然の摂理なのです」
最近お金儲けは「良くないよう思っている」若い人が時々見受けます。
残念なことです。
公明正大に利益を追求して、税金をしっかり払っていく。
それによってこそ日本の国が豊かになっていくのです。
大事な事です。