昔、あるところに荒れ果てた畑で作業する老人がいました。
通行人が不思議に思い、老人に近寄りたずねました。
「あなたはこんなところでいったい何の種をまいているのですか?」
老人は答えました。
「種をまいているのではない。収穫しているのだ」と
通行人は驚き「収穫ですって?作物はどこにも見当たりませんが?」
老人はその質問に答えず、ひたすら作業を続けていました。
これはある本に書かれていたお話です。
種をまかないで、いくら作業をしても収穫は得られるはずはありません。
そんな話、馬鹿馬鹿しいと思うかもしれませんが、世の中にはたくさんある話です。
自分では特に何もしないで、収穫だけを願う。
今の私たちが豊かな生活ができるのも、過去の人達がまいた種が実り、それを収穫しているだけなのかもしれません。
ところで私達は将来に向かって種まきをしているでしょうか?
国の借金が1050兆円を越し、それでもまだ無駄使いをしている。
将来の実りの為に種を蒔くどころか、子孫に負債を負わしている。
それが現状です。
「収穫に恵まれている人をうらやむな!そんな暇があれば今すぐ種をまけ!子孫の為に」