「セコイ」という言葉が東京都知事の「事件」でクローズアップされています。
「セコイ」という言葉は卑しい、ずるい、ケチという意味です。
そして、そうする人は自分の利益のことだけを考える人です。
似たような言葉に「節約」があります。
2つの違いとして「節約」には自分の欲望を抑える行為が伴います。
欲望のままにお金を求めるか、欲望を抑えてお金を残すか。
それが違いでしょう。
先日の新聞の記事で、「ふるさと納税」の返礼費用が納税金額の平均4割、多いところでは7割になると書かれていました。
本来、「ふるさと納税」はその地域を応援するために納税するものです。
受けた地域は「ありがとうございます」という気持ちでお礼の品物を送る。
それがエスカレートして、今は「豪華なお礼」を目当てに納税するようになっています。
ある雑誌では各自治体が出している「豪華なお礼」の比較をしていました。
「ふるさと納税」の本来の意味が失われてきています。
受け入れる自治体にも問題がありますが、納税者もセコイ。
「粗にして野だが卑ではない」
明治にの実業家石田礼助の言葉が頭に浮かんできます。