ある人のブログに本田宗一郎さんの言葉が紹介されていました。
「努力はその時の情勢に必要な効力を生んで初めて努力として認められる。
努力したが結果は駄目だったでは、努力したことにならない。
仕事の中に能力を活用しなかったり、方法を選ばなかったら、それは徒労という一種の道楽に終わる。」
私はこの「努力」という言葉に反応しました。
本田さんが言われるように、いくら努力しても結果を出さなければ「徒労」です。
「努力することが大切!」と言う人がいます。
それはそうです。
小さい子供に教える段階では正しいでしょう。
しかし社会に出て働く時には成果を求められます。
ましてや経営者になった時、「一生懸命努力しましたが会社は倒産しました」では許されません。
私も若い頃、訪問件数を上げなければ成果が出ないと言われて1日100軒並み訪問したことがあります。
一生懸命廻りました。
でも、ほとんど成果は生まれませんでした。
残ったのは「俺は一生懸命努力した」という自己満足でしかありませんでした。
これこそ徒労です。
だからといって努力することが悪いことだというわけではありません。
要領よく結果を出せばいいのかというとそういうことでもありません。
努力することは大事です。
仕事をする時、情勢を見て、より効率的な方法を考え、その上努力して成果を出すのです。
現在、「努力不要論」なる風潮があるようです。
携帯電話などを使いネットで簡単に何でも分かってしまう時代。
若い人の中には、簡単に済ますことが当たり前のようになっているのではないでしょうか。
どんな時代でも、努力するという行為は大事です。
ただ、徒労に終わらない「努力」が必要だということです。
「豚のシッポのようになるな!」
豚のシッポは常に一生懸命動いていますが、何の役にも立っていません。
若い頃に言われた言葉です。