今朝の日経新聞のコラムに、東京都議会が都道での電信柱新設を原則禁止する条例を可決したという記事が載っていました。
これからは益々電信柱の需要がなくなっていきます。
以前にもブログで書きましたが、私が卒業した札幌西高校では、近くの山に「学校林」を持っています。
それは「西高山」と呼ばれ、札幌市内に3ヶ所、延べ11万6000坪所有しています
「学校林」の始まりは明治中期の札幌二中時代からです。
電信柱として売る目的で育てた樹木は多くがエゾマツ、トドマツ、カラマツです。
この種の樹木は成長は早いのですが、脂が多かったり、捻れやすかったり、電信柱以外には使いにくい木材です。
今ではほとんどの電信柱はコンクリート製なので、それらの木の電信柱は全く使われていません。
それでも在校生やOBの人達が樹木の手入れをしています。
現在は木材加工技術も高まり、それらのマツも建築材として使い道が出てきているようです。
札幌西高校が「学校林」を始めたその理由は、植林し売却した利益を教育費や教材費などに充てるためだったそうです。
貧しくて学業が続けられない生徒のために使われました。
「学校林」は札幌市内の他の高校にもあります。
「生徒の教育を守る」
そのような崇高な目的のためだったのです。
教育の自立と自活のための活動だったのです。
今でもその売却代金で育英奨学金をはじめ、楽器補修や学校花壇整備に使われているそうです。