今朝の新聞に教員免許更新制度についての記事が記載されていました。
民主党が廃止を含めて見直しをしていた教員免許更新制度が存続されそうです。
先生は教員免許更新の為には講習を30時間以上受けないと失職してしまいます。
廃止を見込んで早々と講座を中止した大学が多く、講習先探しで先生達が大変という記事です。
私はここでこの制度について意見を述べるつもりはありません。
私が気になったのはその講習を受けた先生達の反応です。
文部科学省によると教員免許更新制について「児童生徒への質の高い教育の提供」への効果が「全くない」「あまりない」と考える先生が54.4%ありました。
質の高い教育の提供への効果が「とてもある」「ややある」と答えた先生は24.1%でした。
私はその講習の内容はわかりません。機会があれば知りたいもと思います。
私はこの記事を読んで思ったのは
先生は子供達に教える人。でも、講習を受ける時は生徒になるということです。
いつも「教える立場」の人が「教えられる立場」になることはとても大切なことと考えます。
学校でいつも子供たちに言っていることを「教えられる立場」になった時出来ているのか。
出来ていなかったら何が原因なのか。
そういう意味でこの制度は意味があると思います。
講習を受けた先生の9割が内容について「良かった」と評価しているのも理解出来ます。
ただ、記事の中に「最新の知識技能の習得への効果が『有る』『無し』が40%と分かれた」と書かれているのが少し疑問があります。
どのような内容の講習であれ「無し」は無いはずです。
どのような講習でも全て身になります。
内容が良くなければそれなりに反面教師として受け止め、自分の授業に生かせばいいのです。
先生は子供に教育する人です。授業の受け方も身をもって体験し、それを自分の授業に生かせば今までより以上の授業が出来るのではないかと考えます。
「自分の立つ位置をずらしてみる」ことはどのような立場の人でも必要なことです。
違った考えが生まれます。
人はそれがなかなか出来ません。でも機会があれば積極的に受け入れればいいチャンスなのです。