先週の金曜日に起業を志す人が来られました。
パソコン操作が得意ということで、パソコン教室を経営したいと考えているようでした。
お話を聞いて感じた問題は、それに伴う計画が無く、ただ起業して教室を開きたいという気持ちだけが先行していることでした。
勿論、これから起業をしたいと思う時、最初に夢が必要です。その夢を思う情熱が、計画を進める原動力になります。夢をドンドン膨らませることは大切です。
その時陥りがちなのは、夢を具体的に数字に落とし込んで行くのを後回しにしがちなこと。
夢を持ちそれを追い求めていく時、同時に数字で考える「癖を付ける」ことがどうしても必要です。
その数字は最初は大まかなモノでいいのです。
このことは以前も書いたと思いますが、単価、客数、稼働率、材料費率、諸経費割合、人件費、利益等は頭に浮かべながら判断しなければなりません。
それが無ければそれこそ「砂上の楼閣」や「書いただけの牡丹餅」になってしまいます。
多くの成功している経営者は常に頭に数字を置いて判断しています。
数字のない計画は「何の意味も無い」と言い切ります。
相談に来られた人にはそのことを話しました。
その上で、パソコン教室を開くからと言って今すぐに勤めている会社を辞めるのでなく、「週末起業」を勧めました。
時間の空いた時に、個人指導をしながら、どの程度の顧客がいそうなのか、レッスン料は幾ら位だったらいいのかを知りながら、独立の自信を確かめることです。
少し偉そうに言いますが、今まで経営者や起業を志す人に数多くお会いしていまので、会った瞬間に起業家として向いているかどうか分かるようになりました。
100%ではないのかも知れませんが、高い割合で分かります。
しかしだからと言って、起業家に向いていないと思う人には直接「向いていない」とは言いません。
勿論、勧めもしません。
難しいところです。
どう話すのかは言えません。
これから相談に来られる人がいますので。