先日の新聞に掲載されていた数字です。
新聞よると、中部電力のある変電所で瞬間的に電圧が低下し、周辺の半導体工場などが被害を受けたそうです。
その電圧低下した時間はわずか0.07秒間。
0.07秒間の電圧低下は、普通の生活レベルでは全く気が付かない変化です。
そのたった0.07秒の為に各工場に大きな被害が発生しました。
東芝の四日市工場ではこの為に1~2月の出荷量が2割減になるそうです。
工場では10億分の1m単位の精度の装置を再調整するため復旧に数週間かかるとのこと。
その工場で作られるフラッシュメモリーの供給が減少するという見込みで、スポット取引価格が前日より高くなり、一方東芝の株価は下がりました。
それほどの影響を与えました。
その他の工場でも影響が大きく、補償問題に発展する可能性がるそうです。
それぞれの工場では万が一のトラブルに備えてバックアップ装置も設置していました。
東芝でも雷などの供給電圧低下に備えて、装置を設置していたそうですが、今回は想定を上回るのどの急激な低下だっそうです。
私達の日常生活や仕事では、これほどの精密さを求められることはありません。
だからこそこの報道には驚きました。
仕事の上で「間違いのない仕事をする」「完全主義を貫く」と努力しても、他者の影響や天災でどうしようもないことが起きます。
その時、余裕のない仕事をしていれば、それが致命傷になることがあります。
稲盛さんが云う「完全主義を貫く」という言葉と共に「土俵の真ん中で相撲を取る」という言葉が頭に浮かびました。
土俵の真ん中で仕事をしていれば、天災に会ってもそれに対処できる余裕があるから生き延びれます。
それにしても、これほどのミスも許されないほどの電力体制が基盤にあってこそ、日本のハイテク産業が存在するということも再認識しました。
日本はすごい!