自分の考えていること、思っていることを人に伝えることは大切な「技術」です。
人によってその表現方法は違います。
今、担当している講座「身の丈起業のすすめ」に参加している人の中に、漫画を描くのが得意という人がいます。
それも素晴らしい「技術」です。
絵や図を描いて自分の考えていること、言いたいことが表現できます。
以前に家具の仕事で中国へ行った時、交渉中に先方のデザイナーが目の前で万年筆で描く椅子のイラストが、口で説明する以上に訴えていました。
単なる線なのですが、その線が定規で書いたのと違って生きています。
パソコンで書かれたイラストより訴求カは高いのです
描いたそれだけでそのデザイナーの凄さがわかるようでした。
描くばかりでなく、話をして自分の言いたいことを伝える時も、人によって違いが出てきます。
皆さんにも経験あると思います。講演会で聴衆を惹きつけて話しをする人と、そうでない人。
同じ日本語を話しているのですが、その違いは大きいです。
この話す能力は経営者にとって重要な「技術」の一つです。
会社の方針、社長の考えを末端のアルバイト、パートの人達まで伝えるのは、ただ話すだけではダメです。
伝達能力が問われてきます。
私の知り合いの社長は小さい頃「どもり」でした。
それを直したくて、彼は高校卒業後東京へ行き噺家になろうとしました。
しかしある噺家を訪ねたのですが断られ、仕方がなくその後浅草の劇団に入って演劇を経験しました。
それにより「どもり」は治ったそうです。
彼は数年後北海道に戻り、いくつかの会社を経営し、現在は有名な回転寿司の社長になっています。
その社長の話を聞くと、朴訥とした話し方の中に引き込まれてしまいます。
それは「間」であり、そして声の強弱だと思います。
私は演劇をいう自己表現を経験して得た「技術」だと思います。
そういう意味でも、演劇など人前で自己表現を訓練することは、自己形成をする上で1つの方法かと思います。
「今更」という気持ちを持つ人も多いかと思いますが、機会があれば挑戦してみましょう。
私も機会があれば・・・・・・