今日は「経営者」と「事業家」ついて書きます。
特に事業家について最近考えることがありました。
「経営者」と事業家」との違いについて明確な規定はありません。
ただ経営者がある程度成功すると、時として「私は事業家だ」と言う人がいます。
そう言う経営者は現場から離れてしまっている人が多いです。
事業家という人は「私は大所高所から世の中の動きを見て事業を展開する」と言います。
ただ起業したばかりの人には「事業家」は関係ありません。
起業した人はあくまで経営者を目指して欲しいです。
私がイメージする事業家は西武創業者の堤康次郎氏、東急創業者の五島慶太氏、現在では孫正義氏でしょうか。
経営者は松下幸之助氏、土光敏夫氏 本田宗一郎氏、稲盛和夫氏です。
経営者は会社に利益を生みだし、従業員の幸せを追求し、社会貢献を目指します。
事業家はいかに効率良く資金活用するかを考え利益を追求します。どちらかというと投資家に近いものがあります。
資金が10億円以上あるなら事業家としての活躍もあるでしょう。
先ほども書きましたが、中小企業の経営者が事業家と言う時は、会社が順調に行っている時が多いです。
その時は自分は現場から離れ、現場責任者に経営をさせ、自分は仕組みを作ったり、会社組織を変更することで
会社を動かしていると認識しています。
私は世の中に事業家という人も必要だとは思いますが、中小企業社長はあくまでも経営者を目指すべきです。
投資話で失敗するのは会社が順調に行き、自信が生まれてきた時に起きます。
経営者から事業家という甘い誘惑につられている時です。
会社に経営理念が存在し、社長が確実にその履行をしているかどうかで会社の発展がはかられます。
その時は基礎がしっかりしているので、甘い誘惑には誘われることはありません。
目指すは「事業家」でなく「経営者」です