昨日、ある人と話をしていた時です。
その人から「起業して成功する人の条件は何ですか?」と質問されました。
私が「それは素直な人が一生懸命すればいいと思います。」と応えた時
「素直な人は人に騙されやすいのではありませんか?」といわれました。
確かに、人の良さそうな人が詐欺にあって被害を受けています。
「一瞬そうだな・・」と思いました。
でも、違いました。
詐欺にあう人はほとんどが「儲かる」とか「得する」話が多いです。
それは自分だけが「儲かる」とか「得をする」ことなのです。
それは「利己」です。
「利己」の気持ちが大きいと騙されてしまいます。
商売をする時それがよく分かります。
「利己の心」が大きいと売れません。
最初から「この商品を何とか売って儲けたい」と思うと、なかなか売れません。
「売りたい、売りたい」と顔に書いている人のモノは誰も買いません。
お客様が喜ぶモノを売ろうと思う「利他」の心がないと駄目なのです。
これは稲盛和夫さんがよく言われます。
稲盛さんが書かれた「六つの精進」の中にもあります。
その3番目には「毎日の反省(利己の反省および利己の払拭)」と書いてあり
また5番目には「善行、他利行を積む」とあります。
成功する人は素直な気持ちで、一生懸命にお客様が喜ぶものを売る人なのです。
オレオレ詐欺にあう人も同一にしてしまっては、かわいそうかもしれません。
「利己」ではないように見えますが、孫や、子が困ることは自分が後で「なぜ出してくれなかったかと」責められる。それを回避したいからです。
やはり「利己」だと思います