今は日本中「なでしこジャパン」の話で持ちきりです。
テレビでも色々な番組で取り上げられています。。
私もつい見入ってしまいます。
その中で「私の背中を見て!」と澤選手が言ったことが紹介されていました。
その話を聞いて感動した人もいるでしょう。
この言葉は今回のワールドカップで言われた言葉でなく、北京五輪の時に言われた言葉です。
試合の最中に宮間選手が走りきれなくなった時に、「苦しい時は私の背中を見なさい」と澤選手にに声をかけられ、最後まで背中を見て走ったといいます。
余程、自分に自信が無いと言えない言葉です。
また同時にリーダーとしての自負心を感じさせます。
過去、背中を例えにして言われてきた言葉が多いあります。
「子は親の背中を見て育つ」という言葉のその1つです。
子供は親から言葉で言われるより、親の行動を見て判断します。
昔は子供も多く、また親たちは忙しく、子供を構う暇はありませんでした。
必然的に子供は自分の回り、環境を見て育つしかありません。
親を尊敬する人として見たり、また時には反面教師としてその生き方を見て育ちました。
職人の世界では「背中で教える」とも言います。
昔の職人は弟子に手取り足とり教えたりしませんでした。
弟子たちはその職人の仕事のしぐさ、たち振る舞いを見て、技を盗み、勉強し、自分のものにしてゆきました。
今は言葉が多過ぎるのかもしれません。
言われないで感じる方が学びは多いと思います。
昔、私は「背中に哀愁を漂わせた男」にあこがれたこともありました。
寡黙でいて、全ての苦しみや、悲しみ、寂しさをじっとお胸に収めている、映画に出てくる高倉健さんの姿です。
今の私は、語り過ぎるきらいがあり、哀愁とは無縁のところにいます。
そう意味では寂しさを感じています。