アナログとデジタルの仕組みは分かりませんが、画面がきれいになりました。
この告知キャンペーンは8年ほど前から「耳にタコが出来るほど」見たり聞いたりして来ました。
それでも「テレビ受信者支援サンター」には昨日1日で9万件以上の問い合わせがあったそうです。
私はこの数に驚くとともに興味を持ちました。
それは「なぜ今頃に問い合わせをしたり、苦情を言ったりするの?」という思いからです。
電話をした人は、テレビを見ていてテレビの画面が映らなくなって電話をしたのだと思います。
それなら今まで「耳タコ」になるくらい、テレビでデジタル移行を告知しているのを見ているのに、なぜ今頃になってあわてたり、苦情を言うのでしょうか。
そのために9万件の電話を受ける為のオペレーターを配置しなければなりません。
是非ともその理由を聞きたいものだと思います。
人は本来、自分の生活、テリトリーを守るために敏感になります。それは自己防衛本能から来ます。
テレビのことと同一のレベルで書くことではないのですが、人間は将来自分の生活やテリトリー、極端に言えば命に関係するには必然的に敏感にならざるを得ないと思います。
そして将来起きることが予想される問題に対して予め対応するようになっています。
いまさらでもないのですが、イソップ童話の「アリとキリギリス」に例えられる通りです。
私の住んでいる北海道は寒い冬の準備は秋には済ませています。
昔は石炭を石炭庫に一冬分用意し、冬に食べる野菜や魚は保存食にし、漬けものも漬けます。
それをしなければ死んでしまうからです。当り前のことです。
自己防衛のため、その備えは誰の責任でもなく自己責任で行います。
今の日本は色々な意味で優しくなっています。それに甘えて、本来自分がするべきことさえ放棄しているような風潮が見受けられます。
会社を経営の場合それは即倒産です。
社長は先を見て常に手を打ち、最善の方法を考え対処します。
死に物狂いで対応しまます。
経営状態がいいように見える会社でも、「対応力がある」社長と、「その日暮らし」の社長との差は1~2年で結果は出てきます。
世の中には制度融資とか、補助金だとかの優しい制度があり、そればかりを頼るとやはり会社の力は落ちてきます。
優しい世の中だからこそ、強く生きるのは難しいですが、これからは強く生きる会社しか残って行けないのです。