そしてテレビや雑誌の特集で一番人気があるのは食べ物に関するものでしょう。
次が旅特集。
この旅と食べ物はつながりがあります。
旅をしてその土地の美味しいものを食べるのが旅をする目的という人もいるでしょう。
今はほとんど旅はしませんが、私も若い頃は暇さえあれば色々なところへ行きました。
行き先をガイドブックで見て観光名所や景色を調べそこへ行くのが目的でした。
貧乏だったこともあり、何かを食べたいとはほとんど考えませんでした。
旅先で食べると言えば、立ち蕎麦だったり、パンをかじったり、時にはラーメン屋や定食屋で贅沢するぐらいでした。
旅をして帰ってくるとチョット空しさを感じることがありました。
それは1人旅が多かったせいもあり、旅先での人との触れ合いがなかったことです。
その土地の生活を知り、人とふれあうには、その土地のものを食べれるべきでした。
そうは思っても、また旅に行く時も貧乏旅行でしたので、やはり美味しモノは食べなかったです。
食べ物と言えば、世界で一番人気がある日本食と言えば寿司でしょう。
多くの外国にも寿司屋が増えています。
でも昔は違いました。
生の魚を食べる日本人はゲテモノ喰いと見られていました。
私の学生時代、欧米人から日本人は「醤油臭い」と嫌われるという話を聞いたことがあります。
そのにおいを消すため、欧米人と会う時は牛乳を飲んで臭いを消しなさいと何かに書いていました。
同じようなことでが日本でもありました。
韓国の人がホテルに宿泊するとキムチの臭いがひどく、部屋の換気が大変だったと言われました。
当時はまだ、多くの日本人にはキムチは未知の食べ物でした。
それが経済の発展と共に、外国へ行く日本人が増え、また日本を訪問する外国人も増える中で、食に対する興味が高まりました。
そしてその国の独特な食べ物に対する理解も深まりました。
その国の食べ物を知るということは、その国民を身近に感じることにもつながります。
日本人はまだ若干欧米志向がありますが、それでもアジアに対しての興味が深くなったのは、食に対する理解があったからだと思います。
タイのトムヤンクン、ベトナムのフォー等食べてその国行きたいと思うのかもしれません。
食と旅が人々の交流を生むきっかけになっています。
日本の食事の内容が万国から取り入れているのを見ると、日本は世界でも一番外国に対して開かれている国ではないかと思います。
日本に住む中国の知人に以前聞いたことですが、彼の毎日の食事はほとんどが中華料理だと言っていました。
日本人のように、朝はアメリカンブレックファースト、昼食は餃子定食を食べ、夜はワインとスパゲティというよな食事はしません。
その中国人も多くの人が海外旅行を楽しむようになっています。
これから中国も旅と食を通じて開かれる国になって行くのかもしれません。