その本は文庫本で植西聰氏の「ヘタな人生論よりイソップ物語」です。
その本の最後に書いたある言葉を紹介したいと思います。
良いことが起こるようにするために大事にしたい6つの言葉です。
1・「喜与思考」:人に喜びを与えようとする心。愛情、善意。
2.「尊重思考」:相手の立場でものを考える心。思いやり、共感能力。
3.「楽観思考」:どんなことでもプラスに考える心。
4.「快生思考」:自分自身を大切にする心。快適に生きようとする気持ち。
5.「上昇志向」:現状に満足することなく、夢や願望を持つ心。向上心、探究心。
6.「行動思考」:願望達成や生きがいの創造に向かって積極的に考え行動する心。情熱、信念。
これらはよく言われる言葉ですが、纏めて見ると成程と思います。
この中で「喜与思考」や「尊重思考」は利他の心ですが、「快生思考」は自分が快適に生きようとする事なので、利己な考えなのかというとそうかもしれません。
利他の心が大切だというのはその通りですが、自分のことも大事にすることを忘れてはならないと思います。
私はこのブログで過去何度も利他の心の大切さを書いてきました。
しかし自分を大切にすることも大事です。
「燃え尽き症候群」という言葉をごぞ存じでしょうか?
これは一定の生き方や関心に対して、献身的に努力した人が期待した報酬が得られなかった結果、感じる徒労感または欲求不満になる状態と言われます。
人に尽くしても、それが義務であったり、責任感ばかりであって、それが自分にとっても良きことと思えることでなければ「燃え尽き症候群」になってしまいます。
「快生思考」というより、自分を喜ばせる「喜己思考」という言葉の方がいいのかもしれません。
利他の行為が自分にとって本当の喜びとなることにならなければ、「してもらった人」も嬉しいとは思わないはずです。
先に紹介した6つの言葉も、自分が幸せになることが最終的目的です。
「滅私奉公」ではいけないのです。
今日は自分も大切ということを書きました。