ジャスミン革命と言われています。
それを契機に世界中で反政府運動が広がっています。
当初は弾圧をうけた国民の抗議行動で、非民主国家で起きているものと捉えられていました。
しかし先週からアメリカでもウォール街占拠等のデモが始まり、全米に広がっています。
このデモの相手は国民の1%の超富裕層で、「自分達は99%」というスローガンを掲げています。
あるホームページでは次のような数字が紹介されていました。
トップ1%のアメリカ人が国富の40%を所有している。
トップ1%のアメリカ人が年間国民総所得の24%を得ている。
トップ1%のアメリカ人が国内の株式、債券、投資信託の半分を所有している。
格差は日本の比ではありません。
またマイケル・サンデル教授の「これから正義の話をしよう」ではアメリカ大企業のCEOの平均報酬と労働者平均報酬の差は1980年で42倍であったのが、2007年には344倍になっていると紹介されています。
また、その本にはアメリカ、ヨーロッパ、日本の一流企業のCEOの年間平均の報酬も紹介されています。
アメリカは1330万ドル。それはヨーロッパの660万ドルの約2倍、日本の150万ドルの9倍です。
現在行われているアメリカのデモの大きな要求は雇用です。
9%を超す失業率。日本は4%台で、その2倍です。
各報道ではこれから世界の経済情勢は、益々厳しくなっていく可能性があります。
日本も同様に経済がより悪くなり、失業率も高くなる可能性があります。
8月に私の運営するレンタルオフィスから退室された人が、昨日訪ねて来てくれました。
彼は起業し頑張っていましたが上手くいかず、いったん断念して就職先を探していました。
昨日は就職が決まりその報告に来てくれたのです。
就職先は2件ほどありましたがその1件に決まりました。
就職難で心配していたのですが、短期間に良く見つけたものだと感心しました。
やはり彼には採用されるだけの「人として質の高さ」があったように思います。
概して起業を志す人は志の高さがあります。
会社を経営していく中で苦労も勉強もします。
それにより人の質も高まっていきます。
起業して苦労したことは決して無駄ではないのです。
彼は就職しましたがまだ起業の志は持っているようです。
起業の時はまた私のレンタルオフィスに入ってくれると言ってくれます。
私も出来るだけの応援をし、また入居するのを待ちたいと思います。