想像力は起業家には欠かせない要素です。
自分の夢を描くのも想像力が必要です。
また、自分が目指すモノを考え、それを具体的に描き、そしてそれに数字を入れ、組織や仕組み作りに置き換えて、全体像を作り上げていく。
それが事業計画の在り方です。
しかしともすれば、自分の思いだけが強過ぎて、こんな会社にしたい、お客様がいっぱい入る店にしたいという思いだけが先行している起業家がいます。
マクロ的な視点だけの人です。
ミクロの視点で見る想像力がなければ、思い描くような会社や店を作ることは出来ません。
マクロ的視点で、自分の憧れる人、会社、店を目指して夢の実現に向け努力することは大切です。
しかし、それを成功させるためには、表面的でない、実務的な仕組み作りが重要です。
例えばお店を開く場合。
この時も想像力が必要です。
どのような年齢層、タイプのお客様が来るのか、
お客様が来たらどのようにお迎えするのか、
声掛けはどのような言葉を掛けるのか、
そのお客様が着て来たコートはどうするか。
濡れた傘はどうするのか。
お客様を席までどのように案内するか。
最初にお客様に出すモノは箸と水とおしぼりか。箸置は必要か。
オーダーも通し方からそれをお客様に提供するまでの流れに無駄と漏れは無いか。
その他色々あります。
大事なことは、お客様が来店して、お帰りになるまでの流れを想像できるかです。
この想像力が出来なければ、開業してからアタフタします。
折角いいのものを提供しても充分な満足を与えられません。
お客様が来店されてからお帰りになるまでが「ワンパックの商品」です。
想像力は経営者にとって不可欠な要素です。