2~3日間のテレビのニュースを見ていて「なぜ?」と思うことがありました。
今年は日本中、例年にないほどの豪雪です。
北海道の岩見沢や夕張などは雪で苦しんでいます。
そんな時、夕張市の美術館が雪のために倒壊したとの報道がありました。
幸いに美術品の多くが地下にあったそうで無事だったようです。
ただ、このニュースを見て最初に「?」と思ったのは、「夕張市に美術館があったのだ!」です。
そしてテレビの報道ではその中に、ピカソやシャガールの版画や、佐藤忠良さんの作品が沢山あり、529点が運び出されているのがテレビで映っていました。
そこでまた疑問が。
夕張市は2007年に事実上破たんして、財政再建団体に指定されました。
日本中から支援の声が上がりました。
夕張市も職員を減らし、縮小財政の中で頑張ってきたはずです。
ところが、そんな夕張市に美術館があり、その中にピカソやシャガールの版画や佐藤忠良さんの作品があるとは信じられませんでした。
借金返済のためにそのようなものは処分していたのではないかと思っていたからです。
それらの美術品を売るだけで、億のお金が入ってくるはずです。
残しておいたのには「大事な美術品、市民の財産」という思いもあるでしょう。
しかし借金で苦しい会社は存続のために第一に必要ないものをすべて売り払うことが常識です。
倒産しそうな会社が美術品を大事にしている話は聞いたことがありません。
倒産したらいの一番に売り払われます。
夕張市はとっくに倒産し、借金減額をお願いしている立場です。
なぜ美術館の地下に「お宝が隠されていた」のか不思議です。
今のところこの事を「おかしい」いう報道はまだありません。
これからこのことが問題視されるのではないかと思っています。
もしも問題されなければ、それこそ「おかしい」ことです。