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起業メンター日記

謙虚にして奢らず

昨夜、毎月開かれる盛和塾の例会がありました。

今回は昨年12月に録画された稲盛和夫さんのDVDを見ました。

盛和塾で何を学ぶかという題名で話されました。

以下その内容を自分なりに解釈して書きたいと思います。

盛和塾というフィールドに入れば、ぜひ経営者として大成してほしいし、企業を大きくし、従業員を幸せにしてほしい。

それではどうすればそれが出来るか。

それには大切な3つのことがあります。

1つは「謙虚にして奢らず」

2つは「思念は業を作る。思いは必ず実現する」

3つは「宇宙に働く2つの力を得る。」「成長させる力」と「調和させる力」

今日は1つ目の謙虚にして奢らずについて説明します。

人間は自分を分かっているようで分からないもの。

知らず知らずに初心を忘れていきます。

そして知らぬうちに奢り高ぶっていくことがあります。

素晴らしい業績を上げていながら、いつの間にか没落していった人達の多くは、「謙虚にして奢らず」を忘れてしまったからです。

また分かっていても本当に理解していなかったのです。

自分がある程度成功した時、人間は知らず知らず、「自分は素晴らしい才能がある」と奢り高ぶってしまいます。

でも、その時こう思うのです。

「自分がそれを成し遂げたのは確かにその才能があったからではあるが、たまたま自分にその才能があっただけで、もしかしたら自分でなくても良かったはずである。」

「自分はたまたま与えられ、それを演じているだけにすぎないのだ」

「自分という存在がたまたまその役割を与えられただけなのだ」

そう思うと自分の才能を私物化してはいけないのです。

才能はたまたま与えられたと思うことが大切です。

稲盛さんは昔のことを反省してこう続けました。

京セラが利益20億円程になった時、社長である自分の年収は数百万円で1千万円にはなっていませんでした。

もっともらってもいいのではないかという迷い生まれたと言っていました。

その時そうではない。たまたま自分に与えられた才能を私物化してはいけないと思ったそうです。

私は今回の話で「謙虚にして奢らず」という言葉の意味をより深く理解できたように思いました。

誰でも知っている言葉です。

私はこの言葉を単に「自分の欲を押さえ我慢をすること」と理解していました。

稲盛さんのこの話で「謙虚にして奢らず」とは「我慢をする」といのではなく、自分という「存在」そのものと向き合い、たまたまそれを成し遂げることが出来た才能に感謝し、私物化することなく、利他の心を持つということだと気付きました。

この考えを本当に自分に置き換えていくまでには、少し時間がかかると思いますが、改めて勉強し習得していきたいと思います。

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