今、M.E.ポーターの「競争の戦略」という本を読んでいます。
このことは去年の5月にもブログで書きました。
読みこなすのに難しく、この1年間、何度も挫折しそうになりました。
それでも何とか続け、今3回目の読み返しです。
3回目になってやっと少し楽に読めるようになり、若干ですがその内容も理解が出来るようになりました。
最近、本屋に行くとこの「競争の戦略」の解説本を多く見かけます。
この本で例題とされている会社がアメリカのそれも昔の大企業を取り上げています。
私にとってはそれも違和感を覚えたものでした。
でも、経営の原理は同じ。
中小企業にも十分生かせる手法が書かれています。
この本に書かれている、他社に打ち勝つための3つの基本戦略があります。
それは「コストのリーダーシップ」「差別化」「集中」です。
ただ、この戦略を使う時、重要なポイントがあります。
3つ戦略のうち2つ以上を同時に主目標にして上手く行くのは稀であるということです。
この戦略を実行するには、全力投球の心構えと組織面での支援体制が必要になります。
その時、戦略の主目標が2つ以上になるとぼやけてくるのです。
これは重要なポイントです。
「コストを下げ、商品の差別化を図り、それに集中しましょう」という謳い文句が良く目にします。
謳い文句としては分かりますが、実行するとなると進みません。
コスト下げと差別化は全く相反するものです。
大切なことは「経営のポイントを外さないこと」です。
完全に理解するのは難しいでしょうが、これからも気長にこの本を読み続けてゆきたいと思っています。