日経朝刊1面に「春秋」という欄があります。
朝日新聞では「天声人語」でしょうか。
朝日新聞では「天声人語」でしょうか。
何日か前のその欄に、人生の成功を決めるのは「勤勉さ」か「運やコネ」が書かれていました。
日本で「運やコネ」を選んだ人は41%。
米、中、韓では20%代、フィンランドでは10%台。
1995年の調査では日本での「運やコネ」派はまだ20%でした。
これを調べたのは労働経済学者の大竹文雄さんで著書「競争と公平感」でこのデータが公表されています。
大竹さんはここ10年で日本人の価値観が、勤勉から運やコネ重視に変化したと指摘しています。
この「運やコネ」に頼る日本人の割合の多さにびっくりしました。
そして日本の将来に不安を感じます。
近年は運を引き寄せる法則など運に関する本が沢山売られています。
そこには他力本願的なモノが見えます。
成功するには、勤勉さがあって初めてその後に運も付いてくるはずです。
それなのに、努力しないで、楽しく、いい思いだけを受けたいと思う人が多くなったのではないでしょうか。
生活が豊かになってくるとハングリーさがなくなり、その日暮らしでも生きていけると思っているからでしょう。
稲盛和夫さんの本に書いてあります。
仕事を一生懸命し、誰にも負けないように努力している姿を神様が見て、手を差し伸べてあげようかと思うくらい努力して初めてうまくいくのです。
そして、その人は後で振り返った時「私は運が良かった」というのです。
最後に稲盛さんの言葉
「小善は大悪に似たり」「大善は非情に似たり」