今、16日に向けて選挙活動が盛んです。
多くの党がスローガンに「景気回復」「TPP反対」が掲げられています。
この2つのスローガンは、私にはどうしても矛盾するように思えてなりません。
今の日本の雇用状況は大変悪く、これが景気を悪くする大きな要因です。
一方、多くの製造業は円高や高税負担、それに電気料金・ガソリン等の高騰などを受け、厳しい状況の中にあります。
日本の国は過去輸出で成り立ってきた国です。
その貿易収支が3年赤字です。
このような国内の経営環境が悪化すると、力ある会社は海外に出て行きます。
自動車各社が100万台の生産を海外に移転すれば日本の雇用は22万人減ると言われています。
22万人は大きな数字です。
「何かを決めるということは何かを捨てなければならない」のです。
いい響きの言葉だけで判断してはいけない。
選挙の演説を聞いてそう思います。