ある人のブログを見ていると、アメリカでの体験が書かれていました。
その人がアメリカで少し危険なスポーツに挑戦しようとした時、その主催者から書類を渡されました。
「もしもケガなどを負ってもそれは自分の責任です」と書かれている書類にサインをさせられたのです。
その時、改めてアメリカは自己責任の国なのだと実感したそうです。
アメリカは何かあるとすぐ訴訟されるので、その為の自己防衛もあるでしょう。
ただもう1つアメリカは、自己責任の国だということも言えます。
何においても自己責任で処理しなければならないようです。
日本では当たり前の「国民皆保険」という保険制度もアメリカでは自分で入らなければなりません。
今問題になっている銃所持問題も「自分の命は自分で守る権利」という自己責任から来ているのでしょう。
それに対して日本人にはこの自己責任という意識が欠如している気がします。
事故があると、本来自分で責任を負わなければならないことも必ず誰かの責任を問います。
自分が一生懸命経営しなければならないのに、上手くいかない時、景気や政治、時には従業員のせいにする経営者がいます。
来年3月に終了する「中小企業金融円滑化法」も自己責任であるべき会社経営に相反する法律のように思います。
また、TPPにも言えます。
TPPの一番の問題は自己責任の有無です。
自己責任社会のアメリカが、過保護の国である日本を真の資本主義社会に引き出そうとする問題提起です。
今度の選挙で日本の政権が変わります。
来年は日本にとって厳しいことが起こりそうな気がします。
「自己責任」
改めて自覚しなければならない心構えではないでしょうか。