色々な会社を見ていて思うのですが、優れた経営をして、しっかりした基盤を築き上げた会社は、初めから確固たる経営戦略を持っていたのでしょうか。
私はそうではないと思います。
創業時は日々の経営の中で「昨日より今日良くなる」「お客様が求めているモノは何か」をコツこと追求していく結果が大きな利益を生み、優れて経営と言われています。
そして会社が少し大きくなってくると、今度経営者は迷います。
どの方向へ進むべきか、新規事業はどうするか、既存事業はどうするか。
そんなん時、「経営戦略の本でも読もうか」と思ったりします。
でも経営戦略の本を読んでも、なかなか自社の経営に生かせるための道具となる「思考」を明確に書いている本が少ないようです。
それは「手法」を書いた単なるHow TO的な本を言っているのではありません。
経営戦略といわれる多くの本は成功した企業の分析をし、優れた点、産業環境の有利さ等を上げています。
素晴らしい先見性や、手法について分析し述べているだけです。
でもそれは「後追いの調査結果」でしかないのです。
具体的に何を持って自社のすすむべき方向を見つけ出すか。
それに近い理論をを学ぶことだと思います。
30年前にマイケル・ポーターが書いた「競争戦略」という本があります。
「競争戦略」という言葉はこの頃から言われるようになりました。
この本のことは以前にも書きましたが、読み直して見ると改めていい本だと思います。
その他にマイケル・ポーターが書いた「競争戦略」を基に、それ以外の戦略も加味し書かれた「競争戦略論」という本があります。
私は今この本に挑戦中ですが、読みやすくいい本です。
自社の戦略に生かせる「思考」が書かれています。
具体的に自社の経営に生かせる戦略を勉強をするには最適です。
一橋大学の青島教授と加藤教授の共書です。
お勧めします。