ゴールデンウイークが終わりました。
この休みの間、私は主に帆船作りに没頭。
時々本を読みました。
その中である小説の中に書いてあった言葉が気に入っています。
「忘れっぽい人は優しい人。というより優しい人は忘れっぽい人」というフレーズがありました。
優しくない人はチョットした嫌なことも忘れず、根に持ち続けます。
優しい人はどんな辛いことがあっても、時と共に忘れていきます。
だから憎しむという気持になりません。
ただどんな優しい人も忘れてはいけないことはあります。
それには忘れない工夫が必要です。
それについて、昔に読んだ本の内容を思い出しました。
その本は、住友銀行からアサヒビールを立て直すために社長に就任した樋口廣太郎さんが書いた「念ずれば花ひらく」です。
樋口さん低迷していたアサヒビールをテコ入れし、「スーパードライ」というビールでアサヒビールを復活させた人です。
会社が軌道に乗ってから、大阪吹田に「先人の碑」というのを作ったとあります。
そこには2本の石碑が建っています。
過去アサヒビールを築き上げた先輩社員を祀る石碑。
もう1つはアサヒビールが苦しい時も支援・応援していただいた小売店、問屋、料飲店の人達の供養塔。
お世話になった人達への感謝の気持ちだけは、どんなに忘れっぽい優しい人も忘れてはいけない。
その為の「先人の碑」なのです。
起業時は苦しく、いろいろな人のお世話になったことも、仕事が上手く行き出すと、あたかも自分の力だけで出来たように思う人がいます。
感謝の気持を忘れないことが大切です。
でも思うだけではすぐ忘れてしまいます。
忘れ、傲慢になった時、思い出す。
それを見れば思い出すようなモノ。
身近に置くといいのかもしれません