コロナウイルスは世界中に、そしてあらゆる分野に多大な被害を及ぼしています。
昨日のアメリカの株式相場は先日に続いて、1400ドルを超す大幅な下げとなりました。
それをネットで見た時、円高が進み、対ドルで100円位なっているかと思うと、104円台で昨日と変わらない状態。
以前は世界に経済的異変が起きると、避難通貨として「円」が買われ円高が進みました。
それが最近はそうではなくなりました。
円高になりにくいのです。
その理由の1つには日本国内でのコロナウイルスの拡大があります。
日本経済も大きな影響を受け、避難通貨と成りにくくなっています。
しかし、もう1つ大きな理由があると考えています。
「円」の信用に及ぼす異常事態が発生しているのではないでしょうか。
以前から問題視されている1100兆円を超す借金体質の日本の財政があります。
日銀は政府が発行する国債のほとんどを買っています。
その上、日本の株価を支えるために、他国の中央銀行が決して行わなかった、上場投資信託(ETF)を買い進めています。
中央銀行がETFを購入するのは異例ですが、今は1日に1000億円購入し、保有する残高は29兆円。
今後も年間6兆円以上を投入するとも言われます。
この日銀が購入しているETFについて、昨日の日経新聞に日銀の黒田総裁の発言が掲載されていました。
10日に開かれた参院財政金融委員会で国会で発言です。
その内容は、「日銀が保有しているETFの損益分岐点は日経平均株価19,500円」と明言しています。
今日12日10時20分現在の日経平均は大幅に下がり、18,819円で19500円より681円低くなっています。
もう既に日銀は含み損を起こしているのです。
これは大変な事です。
今後の「円」に対する信用問題に関わってきます。
避難通貨どころか、「円」の売りが続き、円安が進むことが予想されます。
これは単なる私の私的予想ですが、「円」がこれからどうなるか注視していきます。
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