先日あるセミナーがありました。
その時に聞いた話です。
講師は北海道大学大学院教授の平本先生です。
先生はある会社が起こした事業紹介を通して、起業する時のポイントをお話されました。
その会社は「感動いちば」という通信販売の会社です。
この会社は北海道の物産を扱っています。
通信販売で北海道物産を扱っている会社は沢山あります。
でもこの「感動いちば」の特色は「IT+アナログ」というところです。
このアナログは「新聞チラシ」です。
「感動いちば」の顧客は北海道以外に住んでいる人。
この会社は日本各地にある朝日新聞販売店と提携して「ASA」マーク入りの北海道物産紹介のチラシをその地域の家庭・会社に配布します。
その地域に住んでいる人々には、朝日新聞の販売店扱いチラシという事で、信頼・信用が生まれます。
「感動いちば」には「新聞チラシ」と言うアナログを使った明確なビジネスモデルが出来上がっています。
「ニッチ」を狙ったビジネスです。
この「ITとアナログ」という話を聞いて、思いついた事があります。
NTTが発刊している「イエローページ」です。
現在はインターネットで検索出来る時代になりました。
今では若い人達のほとんどの人が使っています。
でも、65歳のインタ−ネット利用者は60%、70歳は40%と、年齢が高い世代はまだまだ使い切れていません。
年配の人達は、何か業者を捜す時は「イエローページ」を使います。
また「イエローページ」は地域が明確なので、自分が住む地域の業者を捜すには便利で、使う人は意外と多いようです。
このイエローページをうまく使ったビジネス。
どうでしょう。
先ほどの新聞チラシと同じようにITと組み合わせると新しいビジネスが生まれるかも知れません。
これも「ニッチ」ビジネスです。