この朝食会では食事をしながら毎回講師の話を聞くことが出来ます。
今回はLED照明の話でした。
LED照明についてはご存じの人も多いと思います。
LED照明は今節電と言われ、改めて注目されている照明です。
ただ、私も知っているつもりでしたが、今日の話を聞いて「なるほど」と思うことも多かったです。
ここでLEDのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
1.長寿命
4~5万時間の寿命。5万時間とは1日24時間点灯したままで6年間使える計算になります。
2.低消費電力
40Wの白熱電球はLEDでは4Wの相当し、10分の1です。
3.紫外線が少ない
紫外線は衣料品や絵画の退色を促します。
4.スイッチオン・オフの繰り返しに対して強い
蛍光灯は頻繁にスイッチの入り切りをすると寿命が低下しますが、LEDは影響しません。
5.蛍光灯の様なチラつきがない
LEDは直流電流なのでチラつきがなく、目にもいい。
6.低温の環境でも点灯、照度に影響がない
蛍光灯は低温に弱いですが、LEDは-20度でも問題なく点灯。業務用冷凍室に向いています。
7.水銀の不使用
LEDは蛍光灯のように水銀ガスを使っていないので環境に良い
8.割れに強い
LEDはポリカーボネートを使用しているので割れに強く、地震等の衝撃にも耐えれます。
9.熱くない
熱を発さないのでやけどの心配はありません。
デメリットも紹介します。
1.価格が高い。
40Wの蛍光灯タイプで1万円程度します。
2.大きさに問題
ハロゲン球タイプではまだ対応出来ません。
3.調光が難しい
白熱球のような調光は難しい。
4.演色性に劣る
白熱電球のような赤い色は苦手。
5.点光源
光が点光源なので、広い面を照らすのは苦手。
6.蛍光灯と取り替えるとき簡単な工事必要
蛍光灯は交流なので、直流のLEDに変更する時、器具に簡単な工事必要です。
私はこのLED照明の特徴で一番気にいっているのは長寿命なことです。
私が以前ホテルの支配人をしている時、高い位置に取り付けられた「袖看板(壁に取り付けられた)」の蛍光灯交換で大変な思いをしました。
蛍光灯の寿命は1年ほどで、毎年看板の蛍光灯取替工事が必要でした。
日本経済がバブルの時ですが、その看板の蛍光灯交換工事の費用が1回120万円もしました。
蛍光灯は1本1千円位のモノですが、クレーン車などを使うのでそれくらい請求されました。
その頃このLED照明なら少なくても10年以上は切れることなく、結果1千万円以上経費が浮いたことになります。
これから看板の照明はLEDが当たり前という時代なのでしょう。
1人の日本人技術者が発明した青色LEDにより、このような照明が当たり前になりつつある技術の進歩の速さに改めて驚いています。