二宮尊徳は私が小学生だった頃、校内にその銅像が立っていました。
名前は尊徳ではなく、二宮金次郎だったと思います。
金次郎は勤勉・努力の人として教えられました。
少年期に両親を亡くし、伯父のもとで大変貧しい、そしてつらい生活を送りました。
その時寸暇を惜しんで勉強している姿が銅像となっています。
独力で生家を復興した尊徳は、疲弊した近隣農家の復興にも寄与しました。
田畑を開墾すると、従来の田畑より税の負担が軽くなることに注目して、開墾を奨励ました。
その農家経営能力が買われ小田原藩に招聘され、藩経営改善にも貢献しました。
二宮尊徳の言葉があります。
「道徳のない経済は犯罪に近い。経済のない道徳は寝言に近い。
私はこの言葉が好きです。
何か口にするとすぐ「金」「金」「金」と言う人がいます。
お金を稼ぐのはいいことですが、稼いだお金で何をするのか分かっていない人が多いです。
逆にボラアンティアに熱中して、自分の生活がおろそかになっている人もいます。
ボランティアや福祉でお金を稼いではいけないという人もいます。
人の為に良いことを言い、良いことをしても、自分の生活基盤がしっかりしていないと、今度は自分がボランティアや福祉を受ける立場になてしまいます。
「道徳のない経済は犯罪に近い」という考えは稲盛和夫さんの教えと同じです。
二宮尊徳の孫は北海道豊頃町付近に渡り、開墾・開拓を行いました。
その後札幌に住済んだそうです。
北海道は多くのフロンティア精神を持った開拓者が作り上げたところなのです。