何日か前の新聞にANAがコスト増を回避するために為替予約をしたと書かれていました。
飛行機の燃油費は運航コストの3割を占めています。
ドル建ての輸入が多く、円安が進めば価格が上昇し収益を圧迫すると予想して来期分を早目に外貨手当てをしたのです。
ある意味、燃料が安い時の「先買い」と言えます。
一方、JALはその期に必要な為替予約に限るそうです。
この記事を読んだ時、JALでは元会長の稲盛さんの教えが生きているのかと思いました。
稲盛さんは「当座買い」を常に言います。
安いからとか言って大量に買うと目算が狂うことがあります。
その時その時に適量買う方が結局無駄がないのです。
当社でも以前「大量に買うと安いから」といって買ったものが、結局不良在庫となったことがあります。
そういえば4月から消費税が上がると言って、お酒や缶詰などを大量に買っている人がいます。
それも結果、後から見れば無駄のことも多いのではないでしょうか。
「当座買い」は無駄を無くす1つの方法だと思います。