安岡正篤さんの本を開いたら「馬鹿殿」という言葉が紹介されていました。
「バカな殿様」という意味ではなく、「馬鹿になれる殿様」という意味です。
「利口なんていうものは人にこき使われている間は役に立つモノだが、だんだん人の上に立つに従って、利口は小利口になって始末に悪いモノだ。
人の上に立つ、多くの人を動かすようになればなるほど、その人に大事な徳は馬鹿になること。」と書いています。
社長も、いろいろな考え・性格を持った社員を抱え、先頭に立って戦場に向かっていく時、馬鹿になることでなければ乗りきれない。
頭の良い利口な殿より、懐の深い「馬鹿殿」でなければ会社を発展させることは出来ない。
そんなことを意味しているのでしょう。