「相手を選ぶ」とは自分や自社の取引先のことです。
ある人が言っていました。
「下手な選手と上手な選手がプレーすると下手な選手は上達するが、上手な選手は下手になる。
これは個人でも会社でも同じです。
会社でいいますと、自社ががこれから大きくなりたいと思う時は、優れた考え方・理念を持ち、そして伸びている会社と取引するべきです。
そういう会社は要求が厳しい会社です。
仕入先として厳しい会社と取引する時は、とことん厳しい品質管理、価格交渉、特異性等を求められます。
でも、その要求に必死に追いついていくと、いつの間にか自社も成長して行きます。
そして、そのような厳しい会社に育てられると、他社と取引する時は余裕をもってその要求に答えられます。
私がよくお話しする「小善は大悪に似たり。大善は非情に似たり。」そのものです。
非情だと思われるよな要求に必死に応えることが会社の成長になるのです。
昔に読んだ本の中で、松下幸之助さんが製品のコストダウンを図る時のことが書かれていました。
コストを下げるために、仕入値交渉をその会社としますが、その会社がこれ以上下がらないと行ったとき、幸之助さんが直接その工場に乗り込んで行き、工場を廻り、その会社の社長に無駄を指摘して歩いたそうです。
その結果仕入れ値が下がり、その上仕入会社の利益率アップに貢献したそうです。
「いくら松下電器でもそこまでしてほしくない」と言えば言えるでしょうが、取引はなくなりその上、工業の効率も改善しないままです。
ただ、取引している相手の会社が単に儲け主義だとそうはなりません。
だから、相手会社が優れた考え方理念を持っていることが重要だと思えます。
長い付き合いが出来、信頼が置ける、そして自社が成長できるパートナーとなるでしょう。