先日の新聞の広告欄にあった本の中の言葉です。
「損をしたくないと考えるか、損をさせたくないと考えるか」
これはいい言葉だと思います。
会社を経営する時、経営者は損得を第一に考えます。
経営者はどんな立派な事を言っても、利益を出さない経営者は失格です。
しかし、自分の利益だけを考えても会社は衰退していきます。
自分以外のお客様や取引先の事を考えないと、商売は縮小していきます。
だいぶ昔に読んだダスキンの駒井元社長が書いた本の言葉を思い出します。
「ダスキンは損と得の道あらば損の道を行く」
人が嫌がり、損をするかもしれない事をしてこそ、そこに仕事はある。
「損だと思っても儲けの道はある」という事でしょうか。
今の日本、「経営はきれい事でない」と言って、自分の事、自分の会社の事しか考えない経営者が多くいます。
そのような時だからこそ「損をしたくないと考えるか、損をさせたくないと考えるか」という言葉が光ります。
「利他の心」や近江商人の「三方良し」も同じ事でしょう。