昨日、来社された人と「お客様に対しての対応」について話しあいました。
「買い物をした人はお客様であり、お客様の要求は全て聞くべきかどうか」ということです。
来社された人は、あるコンビニの駐車場で30分ほど駐車をしたので、そのお詫びの気持ちで買い物をしたら、コンビニの店長から「長時間駐車されると困る」と言われたそうです。
駐車した本人にしてみれば、お詫びの気持ちからコンビニで買い物をしたし、買い物したからは自分はお客なのでお客の駐車は許されるべきだ」と言うのです。
私は違うと思うのですが、なかなか納得してくれませんでした。
私が住んでいるこの地域のスーパーの駐車場は大きく、2時間・3時間は無料になっています。
そのためスーパーは空いているのに、いつも駐車場が混んでいます。
スーパーに関係ない他の用事で駐車している人が多いのでしょう。
初めはスーパーは買い物をしたお客だけ2時間・3時間の駐車を無料にしたのです。
でも今は買い物をしない人でも無料になっています。
その理由は「買い物をしようと思ったけど、お宅のスーパーではいいものなかったから買わないで帰る。それなのに駐車料金を払うのはおかしい」と言う声に押されて無料にしているのです。
でも実際はスーパーを使わないで駐車している人が多いのです。
この駐車場建築の投資額や維持費を考えると大変大きな金額になります。
スーパーは「理不尽」と思えるような神様の声に応えていかなければならないのでしょうか?
結果として、この「理不尽」な要望がコストに跳ね返り、消費者に返ってくるのです。
それともかスーパーの仕入れ業者に波及していくのかもしれません。
今の消費者の中には「お客が言うことは絶対である」とか「お客は神様だ」と言ってる人がいます。
「お客は神様である」という言葉は、本来、業者側が仕事をする上で心する言葉でした。
お客様から言われるモノではありませんでした。
「自分は神様」とはなかなか言えない言葉です。でも言っているお客様が多いのは事実です。
残念な気持ちと、日本人がここまで変わってしまったかというさびしい気持ちです。
そして、そんな日本人に自分もなっていないかと自問しています。