今日は「仕入先を接待する」について説明します。
一般には売上を上げるために、時として接待が必要になります。
私共の家具製造会社は昔、家具卸会社に売り込む為、頻繁に接待がしていました。
先方からの接待要求が当り前のように来る世界でした。
接待しなかったら、売上を上げるのが困難な業界でした。
今は時代も変わって、それほどでもありません。
この例は「得意先接待」です。
今回の「仕入先接待」というのは、時々仕入先の担当者をお昼にご馳走して上げることです。
食事程度ですから安いものです。
でも、仕入先の担当者にしてみれば、自分が接待するのが当然なのに、ご馳走になることに対して、恐縮してしまいます。
普通はしませんから。
そのように仕入先を大事にすると、思いがけない情報や、いい商品を持ってきてくれます。
自社の味方を増やすことになります。
万が一支払いが遅れるような時にも相談に乗ってくれます。
あまり他社がしていない「仕入先接待」は効果的な情報収集活動です。
ただし、この時重要なポイントがあります。
それは「親交は深めます」が、決して「甘やかさない」ことです。
「甘やかす」と「馴れ馴れしく」なります。
「馴れ馴れしく」すると、馬鹿にされます。
馬鹿にされると、いい商品を持って来ません。
他に回せない悪い商品を「あの人は『いい人』だから文句言わずに受け取ってくれる」と言って平気で回してきます。
これも実際にあった話です。
何事においても「けじめ」が大事です。
第一線を越させると、土足で入り込んで来ますので、その点は気を付けてください