先日の日経新聞に「起業と大学教育シンポジューム」の基調講演が掲載されていました。
講演者はDeNA創業者の南場智子氏です。
この講演記事の中に、国別の起業希望者割合が紹介されていました。
3年以内に起業したいと思っている人は、中国では19%、アメリカは12%。
それに比べ日本は2.5%と最下位です。
南部氏は「日本に起業者が少ない理由の1つに、日本人は失敗を恐れる傾向が強いためだ」と言っています。
「その問題の根本は『間違えない達人』を量産する教育にあるのではないか」ということです。
そして「日本の教育では答えが1つと教えるが、我々が現在戦っている世界ではそれでは役に立たない」とも言います。
確かに経営する時、正解は1つではなく、方法もいろいろあります。
全般を見渡し分析する柔軟性が必要になります。
正解は1つというのは詰め込み式教育の欠陥かもしれません。
ただ、「間違いない達人」を目指すことで日本の産業は成長してきたことも事実だと思います。
「間違いない達人」によって日本製品の高品質を維持されてきました。
研ぎ澄まされた職人の世界を作り上げた要因でもあります。
起業を目指す経営者はゼネラリスト。
製造者はスペシャリスト。
人は目指すものによってそのように区別されるのではないでしょうか?