「地味な努力を積み重ねる」は21日に開催しました京セラフィロソフィ勉強会で学んだ3項目目です。
稲盛和夫さんは「大きな夢や願望を持つことは大切なことです。しかし、大きな目標を掲げても日々の仕事の中では、一見地味と思われることをしなければならないものです。時には『自分の夢と現実との間に大きな隔たりがある』と感じて思い悩むことがあるかもしれません。
素晴らしい成果を見出すまでには、改良・改善の取り組み、基礎的な実験やデーターの収集、足を使った受注活動などの地味な努力の繰り返しがあるのみです。」と言います。
一足飛びに夢を叶えるような魔法はないのです。
「でも、そうは言うものの、地味な仕事を毎日毎日繰り返していると、飽きてきてだんだん嫌になってきます。
そこで私は、嫌にならない為のコツでもあり、同時に、地味な努力を加速させていく方法を自分なりに考えました。それは『創意工夫をする』事です。」とも言います。
創意工夫とは周囲の人には何も変わっていない世に見えるくらい小さなことかもしれないのです。
それを毎日続けることが大切。
京セラはその積み重ねの結果多くの特許技術も取っていると稲盛さんは言います。
ある時、大手の会社が、どうしてそんなにアイデアが出るのか聞きに来たそうです。
大手の会社には頭のいい技術者がいて、頭を使って技術やアイディアを見つけようとします。
一方、中小企業の京セラは、小さな創意工夫の積み重ねの結果生まれ技術でありアイディアでした。
頭のいい人はそれが理解できないのかもしれません。
そう言えば以前にも書きましたが、ファミリーレストランの「サイゼリア」が高利益を出せるのは、毎日の創意工夫の結果です。
サイゼリアの時給は1200円前後と高く、メニュー平均金額が500円以下、それでいて、営業利益率が10%強と言われています。
10%の営業利益は驚異的です。
そのダントツの数字を出している要因は「生産性の向上」だそうです。
掃除の時間をいかに短くするか、パスタの茹でる時間をいかに短くするか、皿洗いを無くすことは出来ないか、吸排気の状況も調べ、冷暖法費の削減にも工夫しています。
その小さな創意工夫の結果が、従業員待遇の向上と高利益率の確保につながっています。
人知れず何かをし続けることが大切ですね。
それは会社もそして個人も