起業する人の中で、飲食店の開業を考えている人が多くいます。
自分の経験があれば、「イタリアンの店をしょう」「寿司屋がいいな」とそれに合う店作りを目指します。
店を開業する人の多くは「業種」で決めるのです。
「業種」は大事ですが、もう1つ、「業態」を明確にする必要があります。
それによって売値の価格帯も違ってきます。
これは飲食店に限りません。
1つの例として寿司屋を取り上げます。
私の小さい頃は寿司屋は高嶺の花。
寿司はめったに食べれませんでした。
それがある時、小僧寿司という寿司テイクアウトの店が出来、評判になりました。
安く寿司が食べれると思ったものです。
その後、北海道では「とんでん」という店が出来、寿司が700円代で店内で食べれるというのも出来ました。
その後、回転寿司店が出来、今は寿司屋というと回転寿司と子供達は答えるくらいです。
一方、東京銀座の「久兵衛」や札幌では「すし善」という高級寿司店も存在しています。
その他、寿司を気軽に食べれる「立ち食い寿司」も一時は流行りました。
寿司屋を開業したいと考えた時、どの業態を目指すのか。
この検討と選択がとても重要です。
最近、北海道で展開する地元回転寿司チェーンの1社が倒産しました。
その要因は何でしょう。
同じ回転寿司でも100円寿司なのか高級寿司なのか。
これは「業態」というより「形態」が大きく2つの分かれます。
同業者の社長に聞くと、倒産した回転寿司チェーンはこの中間の価格帯でした。
それにより顧客の選択から漏れていったようです。
「業態」と「形態」の選択で店の生死がかかってくるのです。
「業種」「業態」とともに「形態」の検討。
これも大事なことです。