〒063-9812 札幌市西区琴似2条4丁目1番24号 ヤマチビル2階
株式会社ヤマチオフィス

起業メンター日記

車道を歩く人

先日、街を歩いていると私より年配のお婆さんが車道を歩いているのを見ました。
その通りは幹線道路で車が勢いよく走っています。
そこには7〜8mの歩道があるのですが、あえて車道を歩いています。
私はつい「そこを歩くと危ないですよ」と声をかけました。
その方は「私は足が痛いので歩道のは歩きづらい」と言うのです。
確かに歩道は雨水を流すため車道側に傾斜して歩きにくくなっています。
でも事故が起きる方が怖いので、無理に歩道側を歩くように言いました。
でもやはり傾斜している歩道は歩きにくいものです。
以前、車椅子の方も操作しにくいと言っていました。
健常者にとっては気にならなくても「弱者」にとっては辛い。
傾斜をなくすことは難しいでしょうが、勾配を少なくするなどの改良は必要かと思います。
以前行ったことのあるスエーデンやノールウェー。
街には古い石畳の道があります。
歩くのも、車椅子を操作するのも辛いと思います。
日本ではすぐアスファルトで舗装してしまいそうです。
2つの国とも高福祉の国ですが、一方歴史的資産は大事にしています。
福祉も歴史的資産も大事。
一方だけの選択はできません。
「福祉が大切だ」とか「歴史的遺産は一度失うと元に戻らない」言い合うと問題は解決しません。  
それではそれを両立させるには何が必要か。
解決は簡単ではありません。
でも弱者の人も歴史資産の大切さを認め、一方その人たちが道を歩く時は手を貸してあげたり、車椅子を押してあげる。
互いに相手を「大切」だと認め合うこと。
それが基本かと思います。
あの時、おばあさんに手を貸してあげれば良かったな・・・・

-起業メンター日記
-

© 2024 札幌オフィスプレイス Powered by STINGER