新聞を見るとマンションなどの建築費の高騰が報じられています。
資材や人件費が上がっているためとされます。
確かに円安で資材高や人手不足で人件費が高くなっています。
一方ゼネコンの業績も良くなり、売上も利益も高い伸び率にっています。
このゼネコンという組織を考えてみました。
セネコンは日本独自の組織です。
海外にはゼネコンというものはないと聞きます。
海外では設計管理と施工業者が分業されています。
当社がベトナムにホテルを建築した時もそのような形式でした。
日本のゼネコンは官庁や民間から土木・建築の仕事を受注をします。
それを下請け会社、孫下請け会社に流していく仕組みで。
そして現場働くのは職人です。
建築費高騰原因の1つが、その職人へ支払われる人件費が高くなってためだと言われているのです。
しかし、現場の職人はそんなに高給取りでしょうか。
日本の配筋工や型枠工の技術は世界でもトップクラスと言われています。
その職人の給料はとび職や配筋工の人で日当15000円位。
月収35万円程度。
年収420万円です。
高い技術を持ち、暑い日も寒い日も外で働きながら年収420万円。
決して魅力的な仕事とは言えません。
極端に言えば、日本の土木や建築業界は下請けや職人の低賃金の上に成り立っているのです。
これから書くの事は私の思い違いかもしれません。
日本の土木・建築業界ではゼネコンにお金が集まる仕組みになっているように思います。
この日本独特のゼネコン組織がなくなり、設計管理と施工が分離すれば単独で1社だけ儲かるという事はなくなります。
そうすれば下請け会社や職人への待遇環境も変わってくるのではないでしょうか。
その為には建築業界にも外国業者が参入してくるような劇的変化が必要です。
それにより高くて堅い壁が破れると思うのですが。