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株式会社ヤマチオフィス

起業メンター日記

小説

先週の金曜日に知人の千葉さんが来社されました。
千葉さんは商業ディザイナーながら、北海道に関する本を書いています。
先日も「勝納川(カツナイガワ)」という本を書き上げ、持ってこられました。
千葉さんが書くのは主に明治時代の北海道を舞台にし、史実に基づいた小説。
この「勝納川」という本は、明治元年に穂足内(ヲタルナイ)で起きた騒動を描いています。
この穂足内は現在の小樽にあり、この近くの銭函と同様にニシン漁で栄えた漁村でした。
当時はこの海岸線に多くの人が住みついており、まだ小樽も札幌もほとんど人が住んでいない時代です。
穂足内には役所があり、その近くの漁村や町を管理していました。
小説ではその穂足内役所を総勢600名が襲撃した俗に言う「穂足内騒動」と言われた騒動とその顛末を中心に書かれています。
題名の勝納川は穂足内を流れる川で、首謀者達4人が晒し首にされた場所です。
北海道で最初で最後の晒し首だったそうです。
千葉さんはこの「勝納川」以前にも「明治臨界」という小説も書いています。
これも史実を調べ、明治の頃の札幌・小樽の出来事、「札幌大火」「屯田兵と日清戦争」「遊郭」などが小説風に書かれています。
千葉さんは私より年上の70歳と少し。
本を書くために、図書館や資料館に足をはこび、現場にも出向きます。
ライフワークとして明治時代の北海道を書き続けています。
それが元気の元なのでしょう。
千葉さんの本、これからも楽しみです。
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