先日のNHKの番組「大廃業時代」というのがありました。
会社が廃業する原因として、人手不足、後継者不足があります。
また大きい原因として日本のモラトリアム法と言われた「中小企業円滑法」があります。
2009年、前年に起きたリーマンショックを受けた中小企業を救済するために出来た法律です。
中小企業が金融機関から借りていた借入金を「返済の猶予」や「返済期間」の延長を認めるという、借りる側に優しい法律です。
その法律はすでに終わっていますが、その影響は続いていました。
法律が出来た当初から、私はこれは悪法だと思っていました。
借りたお金が予定通り返せなくなった理由は、上げればいくらでもあります。
でも一番の原因は、安易に借入を決断した未熟な判断力と、計画通りに売上や利益を出せなかったことにあります。
経営者が頑張って会社経営をしても、如何してもダメな時はあります。
その時の見切りが大事です。
早い見切りによって、負債額も少なくて済み、再スタートも切れやすい環境が出来ます。
それが、この中小企業円滑法によって買い入れ額が膨らみ続けました。
助けられたと思ったのが、逆に深いダメージを与えられ、再起不能になったのです。
「小善は大悪に似たり」
この言葉通りで法律でした。
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