「魅(み)は与(よ)より生じ、求(ぐ)によって滅する」
これは無能唱元さんの言葉です。
無能唱元さんという人は仏教を学び、仏教にある「アラヤ識」を活用した「人蕩術」という考えを広めた人です。
「唱元」という法名をも授かっています。
「魅は与(よ)より生じ、求(ぐ)によって滅する」の意味するところは、「人を引き寄せる魅力は、人に何かを与えることで生まれ、逆に人から何かを欲しがった時に無くなる」という意味です。
人にお金やモノを上げれば喜び、くれた人に好意を持ちます。
逆に、人にお金やモノを欲しがれば敬遠されます。
人に喜びを与えようとすれば好まれ、自分のことばかり考えて、得る事ばかり考えていれば嫌われます。
お金やモノばかりではありません。
こんなこともあります。
会社の社長で、自分のことばかり話したがる人がいます。
自分の会社のことや取引先とのトラブル、ゴルフ等の話と、要するに自分の事ばかりです。
20分位話しています。
そして、今度相手が話し出すと、おもむろにタバコを出し、火を付けます。
相手が話をしていても、いかにも興味なさそうに、ぼんやりした目つきで聞いている。
こんな社長を見かけませんか?
これこそ「求(ぐ)」です。
この社長は相手に対して「聞いてもらうことだけを求めている」のです。
そして、逆に相手が話していても、その「求め」には応じていない。
まさしく「魅は与(よ)より生じ、求(ぐ)によって滅する」の逆のパターンです。
ワンマン社長の姿です。
歴史的に見て、魅力的な人物の代表、それは豊臣秀吉。
まさに、「魅は与(よ)より生じ、求(ぐ)によって滅する」を証明した人です。
参考にするところが沢山あります。
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