先月末に発生したコロナウイルスは世界各地、そして色々な分野で人・物の流れに支障が起こしています。
特に人の移動が制限されているのが大きいです。
中国からの観光客の減少は日本各地の観光地に多大な影響を起こしています。
そして極端な売上の減少が発生しています。
札幌でも昨日まで開催されていた雪祭りの来場者数は前年比25%の減少になっています。
テレビなどの報道によると、各地の自治体は観光関連業者への支援として特別融資を実施すると発表しています。
観光客の減少による売上が下がり、資金繰りに困る会社が多く出ているようです。
確かに困った時に支援してくれる特別融資はありがたいのですが、しかしこの融資を受けるのは慎重にしなければなりません。
特にホテルや旅館のような客室数が限定されているような業種は慎重にしなければならないと思います。
例えば100室のホテルは、当たり前ですが100室以上は売れません。
昨日50室しか売れなかったとしても、その失った昨日の50室は永遠に売れません。
ここが製造業と違うところです。
製造業の場合は生産性を上げれば、過去の売上減少分は取り戻せる可能性がありますが、ホテルの場合それはありません。
観光客が減少して売れなかった客室は、その後いくら頑張っても取り戻せません。
いくら頑張っても稼働率100%以上にはなりません。
この事は店の席数が決まっている飲食店にも言えます。
金利が安いといって、融資を安易に借りても、その借入返済によって、後々の経営に響いて来ることがあります。
熟慮して融資を受けなければなりません。