5月21日に行われました起業サロン「take off]は11名の参加で行いました。
進行は稲盛和夫さんのDVDを見て参加者それぞれの気付きを話し合う形式で進めました。
題材は「会社は誰もものか」と「何のために生きるのか」です。
「会社は誰のものか」では稲盛さんが京セラを立ち上げた時の話です。
毎日の仕事がきつく、ある時、入社したばかりの高卒社員11人が待遇改善を迫って団体交渉にきました。
話し合ってもなかなか理解されず、3日3晩掛かって皆の待遇を良くするために精一杯努力をする旨の話をしました。
しかしその説得した後に、稲盛さんはむなしさを覚えたそうです。
郷里の鹿児島にいる父母兄弟のために仕送りをしている身の自分が、会社の社長になったばかりに、今まで見も知らない他人を雇い、一生面倒を見なければならないという不合理さに、社長になったことを後悔しました。
その苦悩の中から生まれたのが『全従業員物心両面の幸福を追求する』という京セラの経営理念でした。
稲盛さんは「会社は資本主義では株主もののですが、実際はそこに働く社員のためであり、顧客のためである方に重きを置く」と言います。
稲盛さんがよく話されるのは「経営者が自分のために会社経営したら、誰もついて来なくなるのは当たり前。社長はじめ全員が全従業員のために働くからこそ、皆が同じ方向に向かって頑張ることが出来るのだ」と説きます。
また「何のために生きるのか」ということに関して稲盛さんは「自分の魂を磨くため」と言います。
人間が単に死ぬために生まれてくるというのであれば生まれてきた意味がないのです。
生まれてきたその意味は、生まれた時に持っていた魂を、その人の生き方を通して磨きあげることこそが生きるということ」と言います。
このような考えは少し違和感を覚える人もいるかもしれませんが、会社の経営者として以前の、人としての生き方を説いているものです。
私は素直に納得しました。
今回の起業サロンの内容は以上です。
次回は改めてご連絡します。