今日は「京セラフィロシフィ」の中の「本音でぶつかれ」について説明します。
責任を持って仕事をやり遂げて行くためには、仕事に関係している人々が、お互いに気付いた欠点や問題点を遠慮なく指摘あうことが必要です。
物事を「なあなあ」で済まさず、絶えず「何が正しいか」に基づいて本音で真剣に議論していかなければなりません。
欠点や問題に気付いていながら、嫌われるのを恐れるあまり、それらを指摘せずに和を保とうとするのは大きな間違いです。
時には口角泡を飛ばしてでも、勇気を持ってお互いの考えをぶつけ合っていくことが大切です。こうした中から、本当の意味でお互いの信頼関係も生まれ、より良い仕事ができるようになるのです。
「本音でぶつかれ」とはよく聞く話です。もう一方、「和を尊しとせよ!」とも言われます。
日本人はオブラートに包んだ言い方が良しとされます。
しかし、遠まわしに言うものだから逆に誤解されてしまいます。
現在のような外国人との接点が多い時代、直接的な言葉でなければ話が通じません。
稲盛さんが言いたいのは
真剣に仕事をし、会社の経営理念ある「全従業員の物心両面の幸福を追求する」を実行するには、言うべきことを言わなければならないのです。
個人的な感情で可哀そうだからとか、言いにくいからだとかで、するべき報告を会社にしなかった為に、重大な問題が発生することもあるのです。
稲盛さんはこの言葉の最後に
本音を丸出しで議論する中にもルールがあります。
まず、相手の欠点をあげつらったり、足を引っ張り合うような事は当然いけません。
例えそれが事実であっても、そのような言動はご法度です。
必ず「みんなの為に良かれ」ということに立脚した本音でなければならず、建設的でポジティブな議論でなければなりません。
明日は「私心のない判断を行う」を書きます