明治神宮にある加藤清正の井戸がパワースポットとして評判だそうです。
日本の究極的なパワースポットは伊勢神宮でしょうか。
伊勢神宮には多くの人が参拝し、今年は過去最大の参拝客数だそうです。
「パワースポットに行けば良いことが起こると」いう思いを抱いて行くのでしょうが、ここでいつも不思議に思うのは伊勢神宮で毎日働いている神主さんや神官さんは毎日いいことばかり起きているのか?ということです。
伊勢神宮周辺で商売している人達は皆、商売が上手く行き、悩み事もなく幸せに生活しているかと思うのでしょうか?
きっと世間一般と同じように、いい人もいれば悪くなる人もいる。幸せな人もいれば、不幸せな人もいるはずです。
それじゃパワースポットへ行くことは無意味なのかというと、そうではないでしょう。
ご利益はあると思います。
ただそのご利益は受けた人によって、色々な形に変えて現れるのではないでしょうか。
パワースポットに行っても宝くじが当たる人もいれば、恋人と別れる人もいるかもしれません。
商売している人は取引先と上手く行かなくなるかも知れません。
そのような状況は受けた人それぞれがそれをどのように受け、対処するかによって良くも悪くもなります。
パワースポットへ行くことはそのような機会を与えてくれるきっかけになったのかも知れません。
パワースポットへ行って恋人と結婚を願ったししても、結果別れてしまうこともあります。
それは結果良かったということもあるのです。より素晴らしい人が現れるために必要なことだったのかもしれません。
取引先と上手く行かず商売が無くなっても、実はその取引先が仕事上のネックだったのかもしれません。
結局、自分の身に起きたことをどのような心で受け入れるかが重要になってきます。
何年も前に、京セラの稲盛和夫さんは、京セラがファインセラミックスの人工膝関節を、許認可を得ずに販売したということでマスコミに叩かれたことがありました。
既に認可を受けていた人工股関節を、医師の人達からの強い要望により、膝関節に応用したという事情があった様です。ですから稲盛さんは言いたいことが沢山あったようです。
それを師事していた京都の円福寺西片擔雪(たんせつ)老師に話したところ、「それが生きているということです。災難に遭うのは、過去につくった業(ごう)が消える時です。 稲盛さん、業が消えるんですから、喜ぶべきです。 今までどんな業をつくったか知らんが、その程度のことで業が消えるのなら、お祝いをせんといかんことです」と言われたそうです。
稲盛さんはこんなに苦しい思いをしているのに、お祝いしなさいと言われてその時は「ムッ」としましたが、後で考えるとその通りで、その言葉は最高の教えだったのです。
そう思うことで気持が切りかわり積極的な対策が出来たそうです。
どのような時でも、起きたことをどのように受け入れるべきか、その心の有り様が大切なのです。
パワースポットに行って気持が良くなればそれで良しとし、何かがあっても良きことと受け止めることは開運につながるのかもせません。
私は今まで伊勢神宮に入ったことが無く、今年は行こうと思ったのですが、事情があり行けませんでした。
来年こそは私も伊勢神宮に行こうと思っています。
より良い運をいただきに。