企業理念については、改めてい書くまでもなく大切なモノです。
でも、例え素晴らしい企業理念があっても作りっ放しでは作った意味がありません。
それに血肉を付けるのは社長です。
3年ほど前の新聞の切り抜きを見付けました。
それは「サマンサタバサジャパンリミッテド」社長の寺田和正さんの「仕事術」の記事です。
この記事には企業理念について書かれています。
寺田さんの言葉です。
「やりがい、プライド、良い報酬、そして信頼」が企業理念です。これを社員と共有することがとても大事です。
その為には言い続けないといけません。起業して今年で17年(当時)。分かってもらえずあきらめている自分に気づいて、ハッとすることがあります。
理念の共有は恋愛と似たところがあります。「いつも一緒に居るのだから分かるでしょう」。
これは会社でも通じません。
人は突如、伸びることがあります。200回言っても分からない人が、次からは2回言えば、うち1回は分かるようになることもあります。
社会が淡白になってきましたから、これれ迄以上に、繰り返し理念を語ることが重要です。
当時私はこの「サマンサタバサジャパンリミテッド」という会社は、女性に人気のファッションを作り出す会社だとは知っていました。
ただ、その時は若い社長がたまたま流行に乗って伸びただけかなと思っていました。
でもこの新聞記事を読んだ時、私の間違いに気付きました。
辛抱強く社員と理念の共有に心がけている姿は、感銘を受けました。
同社は現在は284億円の売り上げの会社になっています。
華やかな仕事も地味な仕事も、見た目ではなく、経営の基本は同じと改めて認識した記事でした。
サマンサタバサジャパンリミテッド:http://www.samantha.co.jp/index.html